パルスオキシメーターって何?

パルスオキシメーターって?

  • 指先に挟むだけで、血中の酸素濃度(SPO2)を測れるやつです。コロナが流行し始めたとき、慌ててネットで購入してよく測定したものです。
  • とある学会誌を読んでいると、コラムとして紹介されていてへぇ~と思ったので書いておきます。

パルスオキシメーターの仕組み

  • 人間は酸素を必要としているのは言わずもがなで、まず呼吸で吸い込んだ空気中の酸素を、肺で血液中に取り込んでいます。血液中には「ヘモグロビン」というたんぱく質が存在していて、酸素はこのヘモグロビンと結合した状態で全身に運ばれ、酸素を必要とする臓器に放出されています。(ヘモグロビンに結合せずに血液中に溶存する酸素は、全体の1%程度とのことで、酸素はほぼヘモグロビンにより運搬されているようす)
  • パルスオキシメーターで測定しているSPO2は、動脈血の全ヘモグロビンの何%が酸素と結合しているかを示すものです。

日本が発見した技術

  • 驚いたのが、このパルスオキシメーターは、日本発の技術ということです。
  • 医療機器メーカーである日本光電工業の青柳卓雄博士が、1972年に原理を発見、1974年に特許申請と最初の学会発表、1975年に最初の製品発売、とのことで、原理発見から製品発売までの速さにも驚きです。
  • なお、パルスオキシメーターは日本で発明されたものの、当時日本ではその価値が認識されず、アメリカで先に有用性が認識されて普及したようです。(アメリカでは、手術中の酸素不足で患者が命を落とす医療事故訴訟と保険料支払いが増加し、医療崩壊危機があったため)
  • 日本にまだニーズがなくても、世界では必要とされるもの。そういうものはほかにもある気がして、日本ではまだ早いと可能性を狭めず、技術やサービスのアイデアを考えていけたらなと思いました。

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